Re:ADY B マーケティングディレクターのSumireです。

みなさんは、「就労継続支援B型」とは何かご存知でしょうか?

年齢や健康状態、障害などの理由で、
一般企業で雇用契約を結んで働くことが難しい方を対象にした就労系福祉サービスです。
通うことで、働くために必要なスキルや知識、ビジネスマナーを身に付けることができます。

「生産活動」と呼ばれる就労継続支援B型での仕事は、主に、
加工作業/組立て/袋詰め/ミシン作業/簡単なパソコン入力作業 などがあります。


Re:ADY Bの「8-way-clutch bag」プロジェクトでは、
就労継続支援B型事業所”だんでらいおん”を運営する、
株式会社Small.Stepに、バッグの縫製作業の一部を業務委託しています。

この縫製作業が、いわゆる「生産活動」にあたります。


流れとしては、やり方を代表のKarinがレクチャーし、
帯をお渡ししてミシンで縫製作業をしていただいています。

単純作業とはいえ、慣れるまで時間はかかります。
うまくいかない時などは細かくヒアリングをし、
時にはパタンナーも同行し、縫製作業を直接見ながら
解決方法を見つけていきます。

一生懸命作業をしてくださっているのがわかる分、
うまくできた時は私たちも本当に嬉しくて、
チームみんなで喜んでいます。

 

成果に対する報酬を支払う

就労継続支援A型は、事業所と雇用契約を結ぶため最低賃金が保証されていますが、
B型の生産活動は結ばずに行われるため、労働基準法に基づく「賃金」は支払われません。

その代わりに、生産活動に対する対価として「工賃」を受け取ることができるのですが、
その工賃の低さが、大きな社会課題となっています。

工賃の時給、いくらだと思いますか?

厚生労働省によると、
2024年時点での全国平均工賃は月額17,031円で、時給243円。

243円・・?

この事実を知らなかった私は、驚きを隠せませんでした。

株式会社Small.Step代表の安川さんは、
「偏見を持たれたり、工賃を低く見積もられがちで、
作業に見合った工賃が支払われていないのが現状。
将来的に作業に見合った工賃をお支払いし、利用者が自立できるようにしたい」
とおっしゃっていました。

働いた分がお給料としてきちんと反映されるのは、当たり前のことですよね。
何より、自分の仕事が人の役に立ったり、手がけたものを気に入ってもらえると、
喜びになって活力になります。

 

利用者の方々が、Re:ADY Bのプロジェクトを通して、
仕事のスキルややりがいを感じられ、成果に対する正当な報酬を得る。

「誰もが働くことができる社会」を目指している私たちが実現したいことの一つです。

Iwaoka Sumire
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